2011/10/23

どんな本読んでるの?平松克啓さん

淡路島を拠点に活躍中の一級建築士事務所「ヒラマツグミ」の代表


















私の周りには建築関係の仕事についている人が多い
設計、大工、左官、電気工、板金、etc…
その中でも設計を仕事にしている人には「独特な人」が多いように思う
なのに、平松くんの印象は、ホントに「フツー」だ

平松くんとはけっこう会ってるし、話もよくしてる
なのに名前を漢字に変換しようとしたらヒロの漢字が思い出せない
PCの変換機能を使っても、決定ができない
う〜ん、どんな漢字だったけ?
平松くんの誕生日が思い出せない、確か覚えやすい日だったんだよ
いつか聞いた事あるはずなのに
平松くんがいつ結婚したのか思い出せない
パリへ新婚旅行へ行った事は覚えてるんだけどなあ〜
おにーちゃんがいる事を何度も聞いて、やっと3人兄弟なんやと覚えた
(この原稿をチェックしてもらった時「妹もいます」と言われビックリ
そういえば、聞いた事あったような…ゴメン)
弟の名前を何度も聞き直す「さとしやった?」「まさしやった?」
「たけし」だ!やっと覚えた!
いったい何歳やったっけえ?
20代後半のような気もするし
もう30代になったような気もする??

そんなかんじで、ちょっと変わった人が好きな私の中では
びっくりするくらい平松くん個人への興味が薄かった
多分、私が20代の頃には、平松くんの良さは分からなかっただろう
「つまらんヤツやなあ〜」くらいエラソウに思ってた事だろう
今、人生も半ばをだいぶ過ぎる頃にして、やっと
こういうマジメな青年こそが「信頼できる」と分かってきた
(だいぶ遅すぎる)

平松くんは色んな人に、色んな事を頼まれる(本職以外でも)

そんな時も大風呂敷も広げず、大げさな謙遜もせず
やれる事をキチンとやっている
わからない事に対して、知ったかぶりはせず「わからない」と言える
そんな彼を信頼している人は多い
自分の事を面白おかしく話す事はなく、愉快でにぎやかというわけでもない
誰かに「平松くんってどんな人?」って聞かれても
きっと「オモシロイ人」とは答えない
だけど、イベントとかで、その場に平松くんがいないと
「あれ、平松くん、どこにおるん?」って探してしまう、そんな存在だ!


*下記部分のみ本人にメールで答えてもらってます
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1、自分の人生に一番影響を与えたって思う一冊は?






『建築を語る」
著者 安藤忠雄
     
















僕が本気で建築が面白いと思い
本気で建築をやるようになるきっかけを作ってくれた本をあげたいと思う。
田舎の高校で、建築家という職業があることすらほとんど知らなかった。
なのに何故か迷わず建築学科を選んだ。今思えば奇跡的である。
何も知らずに進んだ建築学科は、特に楽しいということも無く
淡々と日々授業をこなしているというだけであった。
そういうときにこの本に出会う。
簡単に言えば、この本で建築の面白さ、奥深さ、重要さ、大変さ、
などなどいろんなことを教えられることとなった。
そこで語られる建築は、思慮深く、魅力的で、それまで考えていた
物として単純に立ち上がっている以上のものが、そこにはあるんだと知った。
建築家といわれる人の建築に対する姿勢、素直な好奇心で建築を楽しみ
何か新しいものを見つけ出そうとする意欲に驚き
仕事という単純なものではなく、一生を建築にささげる建築道のような
姿勢に魅了されてしまった。
なるほど、建築とはそういうものなのかと
新鮮な気持ちでワクワクしながら読み進めたことを思い出す。
その後、いろんな分野の本を読んだり、知ったかぶりして美術館に行ったり
日本中を旅して廻ったり、ヨーロッパを一人旅したりすることになった、
まるでこの本に書かれてることをなぞるかのように。
今回、自分の人生に一番影響を与えた本ということを考えることによって
忘れ去られるかのように本棚に眠っていたこの本を取り出してきた。
建築を学び始めた学生の頃以来、見向きもしていなかったこの本が
今思い返せば自分にとって重要な一冊になっていたんだと、改めて気付かされた。




2、自分と似た感性の人だったら、多分面白いんじゃないかなあ~と
  おすすめする一冊は?











「宇宙船地球号操縦マニュアル」

著者 
バックミンスター・フラー












「偏狭な近視眼的専門分野だけに終始するのではなく
出来る限りの長距離思考をつかってぶつかっていくことに最善をつくす。」
フラーのこの包括的な思考方法に影響を受け、また建築家を志す学生だった僕は
「イニシアティブをとるのは計画家であり、建築家であり、技術者なのだ。
仕事に取りかかってほしい。」
という言葉に完全に踊らされた。
そして
いかに全ての思考方法や出来事を出来るだけ連携させ機能させていけるかという
物事を包括的に捉える思考を持つよう常に心がけるようになった。
今の時代にも通用する前衛的で刺激的な発想は
新たな思考回路を刺激してくれると思う。

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「建築」という職業に関わる若者達にとって、安藤忠雄の影響力は相当なんだろう
(いち施主として、安藤忠雄の作った家に住んでみたいかといえば
それはまた別の話になるけど)
地方から出ていって、イマイチ方向の定まらなかった平松くんに
「建築って可能性あるやん!」と知らしめたのだから、やっぱりスゴイなあアンドウ!

「宇宙船地球号」なんて魅力的なヒビキなんだろう
ファンタジーものかと思ったら、作者のフラーって建築家でもあり
思想家でもあるんだ
しかも「変人好き」の私には、引かれる匂いがプンプンしている
今、エネルギー問題に対して
私たちの選択がこの先の地球号の行方を決めるといっても
過言ではない時代に直面している
このフラーの思考は一読する価値のあるもののように思う
ものすごく興味深いなあ、読みたいなあ、今度貸してね!

ヒラマツグミの事務所に遊びに行った時
本棚に置かれた「アースダイバー」という本を見つけた
人類学者であり宗教学者である中沢新一さんの本だ
へえ〜こういうのも読むんだと、がぜん平松くんの中身が気になってきた
早速、貸してもらっって読んでいると、ところどころ、線が引かれている
たとえ鉛筆とはいえ本に直接線を引いちゃうんだこの人
おもしろ〜い!
たった一冊の本で、ものすごく平松くんへの興味が変わる
やはり、本というのは深いものだなあ…

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